熱燗の魅力
温度いろいろ、美味しさいろいろ。 ほっと一息、ホットなお酒。ちょっとひと手間。 燗酒でほっこりひととき。
Links
  • Home
  • 熱燗の魅力
  • 燗酒のつけ方
  • 燗酒に合う日本酒
  • 熱燗に合うレシピ
  • 連載「熱燗つれづれ」
  • メルマガ登録ページ
  • 連載「熱燗つれづれ」吉祥寺は燗酒前線基地
  • 悠々燗々
  • enEnglish (英語)
  • ja日本語 (日本語)

FUJI STORE

 

 かわいらしい店です。のれん、振り子時計、壁紙、皿、酒器など、大きいものからちょっとしたものまで、かわいらしい。子供の頃に、すきなものをこっそり集めた宝箱をの中を見ているような、いつくしみに溢れている店です。

店主は、三木菜々子さん。25歳のときにOLを辞して、前々からの希望だった自分の店をひらいて今年で4年目。吉祥寺の繁華街からは、やや離れている場所で、ぽつり、ぽつりとやってくる客の一人一人と丁寧に対話するように、店を切り盛りしてきた。

「私の店はお酒も料理も専門店じゃないので、お客さんにはすきなものを食べて飲んで楽しかったって、ふつうに思ってもらえたらうれしいです」

てづくりの、ミートローフ、ポテトサラダ、塩昆布ピーマン、紅生姜を混ぜ込んだじゃこがけ厚揚げ焼きなど、飾り気がないやさしい味のつまみが揃い、燗でおいしい酒もいくつかある。

燗をつけるときは、温度計は使わない。開店当初は、温度計を使っていたというが、温度計が壊れてからは使わなくなってしまって、と菜々子さん。

「うちで置いているのは、ちょっとやそっと温度が上がりすぎても美味しい、優秀なお酒ばかりだと気がついて、温度計に頼らなくなりました。それに、燗ができたときって、離れているところからでも、米が蒸れたような、いい匂いがしてくるんです」

忙しく料理をつくる手を動かしながら、ときどき、燗つけ場に目をやり鼻をきかせ、いい頃合で島根の酒「玉櫻」を出してくれた。ぬくぬくできるやさしい口当たりで、やさしい味のつまみと合わせると、何も考えずくつろげる。

地つづきのようになだらかに味わえる、ふだんのつまみと燗酒が気持ちいい。

FUJI STORE

2014年7月に開店。疲れた仕事帰りにふらりと立ち寄りたくなる、あたたかく静かな雰囲気の店。店主がてづくりするつまみに合わせたい燗酒は、独楽蔵、いづみ橋、天穏、扶桑鶴など。冷酒は伯楽星を揃える。日本酒の他は、ビールにレモンサワー、ワインもあり。

2020年2月をもって閉店されました。

東京都武蔵野市吉祥寺東町1-6-16 0422-27-5785
平日16時〜23時、土13時〜21時 不定休

fujistore

写真 村田 圭
http://keimurata.format.com

取材・文/山内聖子 呑みますライター・SSI認定唎き酒師

〝夜ごはんは米の酒〟がモットーで、日本酒とは10年以上の付き合い。全国の酒蔵を巡りながら、dancyu(プレジデント社)、DiscoverJapan(エイ出版社)、散歩の達人(交通新聞社)や男性週刊誌など、数々の媒体で日本酒にまつわることを独自の切り口で執筆中。連載に「酒とツマミ究極の出会いを探して」(週刊大衆ヴィーナス・双葉社)、「NEO日本酒論」(散歩の達人・交通新聞社)。著書に、同世代の蔵元が蔵を継ぐまでの物語を取り上げたノンフィクション『蔵を継ぐ』(双葉社)がある。

『蔵を継ぐ』(双葉社)
筆者と同世代の造り手5人の酒蔵を継ぐまでの軌跡を記したノンフィクション。親の大きな負の遺産を抱えながら奮闘し、今日の日本酒人気を生み出した、知られざる彼らの熱き想いと素顔に迫る。
掲載蔵元:冩樂、廣戸川、白隠正宗、十六代九郎右衛門、仙禽

※本サイトに掲載されている写真および文章の無断転用を固く禁じます

バックナンバー

火弖ル吉祥寺本店

火弖ル吉祥寺本店

image3

呑めるタイ料理屋ラコタ

harenari

ハレナリ(harenari)

hinata

和食 日なた

  • プライバシーポリシー
  • 運営者情報
  • メルマガ登録ページ
  • 悠々燗々
熱燗ドットコム
 
  • enEnglish (英語)
  • ja日本語