熱燗の魅力
温度いろいろ、美味しさいろいろ。 ほっと一息、ホットなお酒。ちょっとひと手間。 燗酒でほっこりひととき。
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鳥しげ

 

同じ銘柄を愛しつづけるあたたかい店

 

いさぎよく、置いている日本酒は兵庫県明石市の“神鷹”のみ。昭和56年に店を開店してから、ずっと同じ銘柄を提供しつづけている。たくさんの日本酒を置いている居酒屋が多いなか、「鳥しげ」の店主、後藤茂久さんの姿勢は一貫している。ほかに浮気はせず、一途に同じ日本酒とともに店を営んでいた。

 燗酒は、焼き場の横にあるお湯をはった小鍋で丁寧につけられる。常温だとさらりとした口当たりで、あつあつにつけると、味わいがシャンとしてゆっくりとやさしい旨味や甘みがふくらんでいく。しっかりした味つけのタレが香ばしい焼き鳥と相性がよく、飲めば飲むほどおかわりがほしくなる。1合380円という値段も、飲んべえにはうれしすぎます。

「体にすっとなじむんですよ。飲み飽きないのが好きで、お客さんにすすめながら自分でも毎日5合は飲むので、すぐになくなっちゃって」と控えめに笑う。

 聞けば、店主が24歳のときに、修業先で働いたお金ではじめて飲んだのが、“神鷹”だった。以来、ことあるごとに飲みつづけ、女将で奥様の恵さんとの初デートでも、この酒で盃を酌み交わしたという。後藤さんの人生とともに歩いてきた“神鷹”は、味わいのおいしさ以上に長年の相棒のような大切な存在なのではないか。抱えた一升瓶を見つめる店主は、いつも目尻が下がっている。

 

鳥しげ

住宅街にポツンとある常連さんに愛される店。創業は昭和56年3月で、今年で開店して37年目を迎える。肉の部位によって醤油だれを変えている自慢の焼き鳥のほか、定食モノにハムカツや串カツ、たまご焼き、揚げ出し豆腐など居酒屋メニューも豊富に揃えている。冬季限定の鶏の煮込みや鳥しげちゃんこもぜひ。いずれも値段が手頃でお財布にやさしい。神鷹の燗酒とともに体の芯から温まりたい。東京都武蔵野市西久保2-11-9 0422-55-4419

17時〜24時(23時半LO)日休

torishige

写真 村田 圭
http://keimurata.format.com

取材・文/山内聖子 呑みますライター・SSI認定唎き酒師

〝夜ごはんは米の酒〟がモットーで、日本酒とは10年以上の付き合い。全国の酒蔵を巡りながら、dancyu(プレジデント社)、DiscoverJapan(エイ出版社)、散歩の達人(交通新聞社)や男性週刊誌など、数々の媒体で日本酒にまつわることを独自の切り口で執筆中。連載に「酒とツマミ究極の出会いを探して」(週刊大衆ヴィーナス・双葉社)、「NEO日本酒論」(散歩の達人・交通新聞社)。著書に、同世代の蔵元が蔵を継ぐまでの物語を取り上げたノンフィクション『蔵を継ぐ』(双葉社)がある。

『蔵を継ぐ』(双葉社)
筆者と同世代の造り手5人の酒蔵を継ぐまでの軌跡を記したノンフィクション。親の大きな負の遺産を抱えながら奮闘し、今日の日本酒人気を生み出した、知られざる彼らの熱き想いと素顔に迫る。
掲載蔵元:冩樂、廣戸川、白隠正宗、十六代九郎右衛門、仙禽

※本サイトに掲載されている写真および文章の無断転用を固く禁じます

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